毎日使うトイレットペーパー。スーパーやドラッグストアで「特売！」の文字を見かけると、つい手が伸びてしまいますよね。でも、本当にお得なのか判断に迷うことはありませんか？
「12ロール398円って安いの？」「2倍巻きって普通のより得なの？」そんな疑問を持つ方のために、2025年10月現在のトイレットペーパーの相場について、わかりやすく解説していきます。
そもそもトイレットペーパーの「普通の値段」っていくら？
まず知っておきたいのは、トイレットペーパーには「定価」というものが実質的に存在しないということです。メーカー希望小売価格が設定されていない商品がほとんどで、お店が独自に価格を決めています。
とはいえ、日々の買い物で感じる「だいたいこれくらい」という相場観はありますよね。2025年現在、一般的なスーパーやドラッグストアでは、シングル12ロール入りが300円から500円程度で販売されています。この価格帯を基準に考えると、買い物の判断がしやすくなります。
ただし、ここで注意したいのが「12ロール398円」といっても、商品によって1ロールの長さが全然違うということ。最近は「2倍巻き」「3倍巻き」といった長巻きタイプが増えており、単純に値段だけ見ていると損をしてしまうかもしれません。
長さが違うトイレットペーパー、どう比較すればいい？
スーパーの棚に並ぶトイレットペーパーを見ると、同じ12ロールでも値段がバラバラ。これは、1ロールあたりの長さが違うからです。通常のトイレットペーパーは1ロール25〜30メートルですが、2倍巻きは50〜60メートル、3倍巻きともなると75〜90メートルもあります。
「じゃあ、どれが本当にお得なの？」と思いますよね。実は、プロの購買担当者が使っている簡単な比較方法があります。それは「1メートルあたりいくらか」を計算すること。
たとえば、通常巻き12ロール（1ロール30m）が360円なら、総メートル数は360メートル。360円÷360メートル＝1メートルあたり1円という計算になります。一方、2倍巻き6ロール（1ロール60m）が400円なら、総メートル数は同じ360メートルで、1メートルあたり約1.1円。この場合、通常巻きの方が若干お得ということになります。
とはいえ、買い物中にいちいち計算するのは面倒ですよね。そこで覚えておきたい目安が「2倍巻きは通常の1.5倍以内の価格ならお得」というルール。これなら暗算でもすぐに判断できます。
なぜトイレットペーパーの値段は店によってこんなに違うの？
同じ商品なのに、A店では298円、B店では498円ということがよくあります。この価格差には、いくつかの理由があります。
まず、トイレットペーパーは「集客商品」として使われることが多いんです。つまり、お店側が「うちは安いですよ」とアピールするために、利益を削って安く販売している商品。特にディスカウントストアやドラッグストアでは、トイレットペーパーを目玉商品にして、お客さんを呼び込む戦略をとっています。
一方で、コンビニや小規模なスーパーでは割高になりがち。これは仕入れ量の違いや、保管スペースのコストが影響しています。トイレットペーパーはかさばる商品なので、大量に仕入れて保管できる大型店の方が、安く提供できるんです。
また、意外と知られていないのが配送コストの影響。トイレットペーパーは体積の割に単価が安いため、輸送費の占める割合が大きくなります。製紙工場から遠い地域では、どうしても価格が上がってしまうのです。
季節によって価格が変わるって本当？
実は、トイレットペーパーにも「安い時期」と「高い時期」があります。これは需要と供給のバランスによるもので、毎年似たようなパターンを繰り返しています。
最も安くなりやすいのは、3月下旬から4月にかけて。新生活シーズンが終わり、まとめ買い需要が一段落するタイミングです。また、7月から8月の夏場も比較的安い時期。暑い時期は買い物を控える人が多く、店側も在庫を動かすためにセールを行うことが多いんです。
逆に高くなりやすいのは、年末年始と新生活シーズンの2月から3月。特に災害が多い9月は、備蓄需要が高まり品薄になることもあります。2020年のコロナ禍での品切れ騒動以降、台風シーズンに備蓄する人が増えたため、この時期は価格が上がりやすくなっています。
ネット通販vs実店舗、どっちが安い？
「重いトイレットペーパーは通販で買いたい」という方も多いでしょう。でも、本当にネット通販の方がお得なのでしょうか？
結論から言うと、一概にどちらが安いとは言えません。ただし、それぞれに特徴があります。
ネット通販の最大のメリットは、価格比較が簡単なことと、なんといっても家まで運んでくれること。トイレットペーパーは軽いけれどかさばる商品。車がない方や、エレベーターのないマンションにお住まいの方にとって、玄関まで届けてくれるのは本当にありがたいサービスです。特に最近は、ペットボトル飲料が200円時代に突入するなど、あらゆるものが値上がりしている中、重い買い物袋を持って歩く負担も考えると、送料を払ってでも通販を選ぶ価値は十分にあります。
Amazonや楽天では、検索結果を価格順に並べ替えれば、最安値がすぐにわかります。また、定期購入を利用すれば5〜15％の割引が受けられることも魅力です。
ただし、落とし穴もあります。それは送料。トイレットペーパーはかさばるため、送料無料のハードルが高く設定されていることが多いんです。「商品は安いけど、送料を含めたら近所のドラッグストアの方が安かった」ということもよくあります。
一方、実店舗のメリットは、実物を見て選べることと、送料がかからないこと。特売日を狙えば、ネット通販より安く買えることも多いです。最近では、店舗のポイントカードとキャッシュレス決済を組み合わせることで、実質的に10％以上の還元を受けられることもあります。
もっと安く買う裏技はないの？
ここまで一般的な購入方法を見てきましたが、「もっと安く買える方法はないの？」と思う方もいるでしょう。実は、いくつかの裏技があります。
まず、ネット通販で時々見かける「業務用」という選択肢。1ロールが100メートル以上もある超長巻きタイプで、単価だけ見ると圧倒的に安いんです。ただし、サイズが大きすぎて普通のホルダーに入らなかったり、不特定多数が使う前提で作られているため肌触りが硬かったりと、家庭で使うには工夫が必要です。収納スペースに余裕があって、品質にこだわらない方なら検討の余地はあります。
もう一つの裏技は、メーカーの直販サイトやアウトレット。時々、パッケージに傷があるだけの商品や、旧パッケージ品が格安で販売されることがあります。中身は通常品と全く同じなので、見た目を気にしなければかなりお得です。
また、ふるさと納税の返礼品でトイレットペーパーを選ぶという手も。実質2000円の負担で大量のトイレットペーパーがもらえることがあり、節税しながら日用品も手に入れられます。
今後、トイレットペーパーの値段はどうなる？
2024年から2025年にかけて、トイレットペーパーの価格は緩やかな上昇傾向にあります。これには複数の要因が絡んでいます。
最も大きな要因は原材料費の高騰です。トイレットペーパーの原料となる古紙の回収量が減少している一方で、海外からの輸入パルプは円安の影響で価格が上がっています。また、製造に必要なエネルギーコストも上昇。2025年10月からは電気代が467円〜536円、都市ガス代が172円〜222円値上げされたことで、製造コストがさらに押し上げられています。
また、2025年10月から全国で最低賃金が平均66円引き上げられ、全都道府県で時給1000円を超えました。トイレットペーパーの製造・物流・販売に携わる企業にとって、この人件費の増加は大きな負担です。ある試算によると、スーパーマーケット1店舗あたり年間数百万円の人件費増加になるとも言われています。
さらに、物流業界の2024年問題も影響しています。トラックドライバーの労働時間規制により、輸送コストが上昇。かさばるトイレットペーパーは、この影響を特に受けやすい商品なんです。
実際、2025年10月は飲料を中心に3000品目を超える値上げラッシュとなっており、ペットボトル飲料は200円時代に突入。こうした全体的な物価上昇の流れの中で、トイレットペーパーも例外ではありません。専門家の予測では、2025年後半にかけて、さらに3〜5％程度の値上げが予想されています。
結局、賢く買うにはどうすればいい？
ここまで読んで「結局、どう買えばいいの？」と思った方のために、実践的なアドバイスをまとめます。
まず、自分の家族が1ヶ月にどれくらい使うかを把握しましょう。一般的な4人家族なら12〜16ロール程度ですが、家族構成や在宅時間によって大きく変わります。使用量がわかれば、必要以上に買いだめすることもなくなります。
次に、価格をチェックする習慣をつけること。といっても、毎日値段を見る必要はありません。月に1〜2回、買い物ついでに価格を確認し、「今の相場」を頭に入れておくだけで十分です。そうすれば、本当にお得な特売を見逃すことがなくなります。
オンラインでの価格比較を活用しよう
実は、もっと簡単に最安値を見つける方法があります。それが価格比較サイトの活用です。
たとえば「安く買う.com」のトイレットペーパー価格比較ページ（https://www.yasu-ku-kau.com/toilet-paper）では、Amazon.co.jpで販売されているトイレットペーパーを「1メートル単価」で自動計算して比較できます。2倍巻き・3倍巻きなどの長巻きタイプも正確に計算されるので、パッと見ただけで本当にお得な商品がわかるんです。
しかも、価格は自動更新されるので、セール情報や割引率も逃さずチェックできます。買い物に行く前にスマホでサッと確認すれば、「今日の特売は本当に安いのか」が一目瞭然。店頭で電卓を叩く必要もありません。
保管スペースに余裕があるなら、特売時のまとめ買いがおすすめ。ただし、買いすぎは禁物です。トイレットペーパーは湿気に弱いので、保管状態が悪いと品質が落ちてしまいます。せいぜい2〜3ヶ月分程度に留めておきましょう。
最後に、品質と価格のバランスを考えること。最安値の商品が必ずしもお得とは限りません。薄すぎて使用量が増えたり、肌触りが悪くてストレスになったりすることもあります。家族の好みも考慮して、「これなら満足」という商品を見つけることが、長い目で見れば一番の節約になるのです。
おわりに
トイレットペーパーは、毎日使う生活必需品。だからこそ、少しの工夫で年間数千円の節約が可能です。でも、節約にこだわりすぎて、買い物がストレスになっては本末転倒。
「だいたいの相場を知っておく」「極端に高い時は買わない」「お得な時は少しまとめ買い」このくらいのゆるい心構えで十分です。
2025年10月現在、あらゆる商品が値上がりしています。ペットボトル飲料が200円になり、電気代もガス代も上がり、最低賃金の引き上げで企業のコスト負担も増える一方。こうした厳しい経済状況だからこそ、賢い買い物術がより重要になってきています。
価格は日々変動していますが、この記事で紹介した基本的な考え方と、価格比較サイトなどの便利なツールを活用すれば、トイレットペーパー選びで大きく損をすることはないでしょう。快適な生活を送りながら、無理のない範囲で節約を楽しんでください。
2025年10月1日現在の情報です。価格は地域や店舗により異なります。 最新のトイレットペーパー価格比較は「安く買う.com」（https://www.yasu-ku-kau.com/toilet-paper）でチェックできます。