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【2025年最新】実は安くない!?なのにコストコのトイレットペーパーがめちゃくちゃ好評な理由

著者: 安く買う.com 編集部
【2025年最新】実は安くない!?なのにコストコのトイレットペーパーがめちゃくちゃ好評な理由

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衝撃の価格事実から始まる謎

「コストコ=大量購入でお得」というイメージは、トイレットペーパーには当てはまらないかもしれません。

「安く買う.com」の2025年9月最新データによると、コストコの看板商品「カークランド シグネチャー トイレットペーパー」のメートル単価は約2.59〜2.60円。一方、同サイトで上位にランクインしているスコッティ「フラワーパック 3倍長持ち」はわずか1.42円/m。なんとコストコより約45%も安いのです。

エリエールの各種商品も1.60〜2.10円/mと軒並みカークランドより安価。例えば「シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー」は2.09円/m、「消臭プラス」は1.86円/mです。純粋な価格競争では、コストコのトイレットペーパーは決して「お得」とは言えません。

それなのに、Amazonでの評価は★4.5(2,548件のレビュー)という驚異的な高評価。「安く買う.com」のランキングでも、価格が高いにもかかわらず上位3位以内に食い込んでいます。この矛盾をどう説明すればいいのでしょうか。

「もう戻れない」現象の正体

Amazonレビューを分析していくと、ある特徴的なパターンが浮かび上がってきます。

「10年くらいリピートしてます」 「一度使うと他のトイレットペーパーには戻れない」 「他のものを使っても、やっぱり戻ってしまいます」 「これを使ったら他は使えない」 「他のトイレットペーパーに戻れない」 「もう戻れない」

このような「中毒性」とも言えるコメントが、レビュー全体の約30%を占めています。2025年9月の最新レビューでも「シャワートイレに最適」「柔らかさと強度のバランスが絶妙」「もう何年も愛用」という熱狂的な声が続々と投稿されています。

実際、レビューを読んでいくと「コストコのトイレットペーパーをずっと使っていて、なくなったので他のを買ったけど、やっぱりダメで結局また買いました」という、まるで禁断症状のようなコメントまで。「高いのは分かってる、でも他のが使えなくなった」という、理性と感覚の葛藤を吐露する人も少なくありません。

この現象について、あるレビュワーは「もう戻れないという覚悟を持って購入して下さいね!超良品です(トイレットペーパーに拘りある人なら)」と、半ば警告のようなコメントを残しています。トイレットペーパーごときに「覚悟」という言葉が使われること自体が、この商品の特殊性を物語っています。

なぜそこまで愛されるのか

この「依存症」の原因は、数値では表せない使用感の違いにあります。

まず多くのユーザーが絶賛するのが、エンボス加工による独特の肌触り。表面の凹凸模様が生み出す立体感は、単なる「柔らかさ」を超えた心地よさを提供します。「手触りがソフトなのにシッカリしている」という、相反する要素を両立させているのです。

レビューでは「柔らかくて丈夫」「ミシン目が細かくて切りやすい」「厚みがあって安心感がある」といった具体的な使用感が語られています。特に「指が透けない」という安心感は、日本のユーザーにとって重要なポイントのようです。

さらに重要なのが吸水性の高さ。日本の家庭の約80%に普及している温水洗浄便座との相性が抜群で、「水分を素早く吸収してくれる」「破れにくい」という実用性が、毎日の使用で実感されています。「シャワートイレのためにつくったトイレットペーパー」というエリエールの商品もありますが、カークランドユーザーは「こっちの方がいい」と断言します。

そして1ロールあたり約43mという長さ。一般的なトイレットペーパー(25〜30m)の約1.5倍という容量は、交換頻度を大幅に減らします。4人家族で「通常品なら4〜5日で交換」のところ、カークランドなら「1週間持つ」。年間で計算すると、交換回数を20〜40回も削減できるのです。

「1巻きがかなり持つので、交換頻度少なくなって便利です」「長持ちで使い心地がいい、リピです」といったレビューが示すように、この利便性は想像以上に大きな価値となっています。忙しい現代人にとって、トイレットペーパーの交換という「小さな手間」を減らせることは、価格差以上の価値があるのかもしれません。

また、見逃せないのがデザインの高級感。エンボス加工の模様が「おしゃれ」「高級感がある」と評判で、「来客時でも恥ずかしくない」という声も。トイレットペーパーにデザイン性を求める時代になったということでしょうか。

価格差を超える「価値」の正体

確かにメートル単価で見れば、カークランドは割高です。しかし、ユーザーが感じている価値は単純な価格比較では測れません。

毎日必ず使うもの、肌に直接触れるもの、そして一日に何度も手にするもの。この「使用頻度の高さ」と「肌への直接的な影響」を考えると、わずかな品質の差が大きな満足度の違いを生み出します。

あるレビュワーは「安いトイレットペーパーで肌が荒れるより、少し高くても快適なものを選びたい」と語っています。これは贅沢ではなく、日常生活の質を大切にする合理的な選択とも言えるでしょう。

2024年の品質問題は解決済み?

実は2024年頃、パッケージリニューアルと共に「紙質が硬くなった」「柔らかさが減った」という不満の声が一時的に増えました。しかし2025年に入ってからのレビューを見ると、状況は改善されているようです。

「柔らかくて使いやすい」「やっぱりこれが一番」という高評価が復活し、2025年9月現在では再び絶賛の声が多数を占めています。品質が改善されたのか、あるいはユーザーが新仕様に慣れたのか。いずれにせよ、現在の製品は多くのユーザーを満足させているようです。

競合商品との決定的な違い

スコッティの「3倍長持ち」シリーズは確かに安い。しかし「カークランドの方が柔らかい」「吸水性が違う」というレビューが目立ちます。長さと価格を重視するか、質感を重視するか。この選択で、カークランドを選ぶ人が多いのです。

国産のエリエールも人気ですが、「エリエールから乗り換えて戻れなくなった」というレビューも。特に無香料であることが、香りが苦手な人から支持されています。

ドラッグストアの特売品と比べると価格差は2〜3倍にもなりますが、その差額は「毎日の快適さ」への投資と考える人が増えているのです。

Amazon購入という新しい選択肢

「コストコが遠い」「年会費がもったいない」という人でも、Amazonなら同じ商品を購入できます。

実際のレビューを見ると、この配送サービスの価値を実感している声が多数あります。「重いから、いつもAmazonさんで購入。家まで持ってきてくれるからありがたい」「コストコ行くひまないけど、なくなりそうだったので」「車がないので配送してもらえるのが何より助かってます」といったコメントが並びます。

30ロールという重量を考えると、確かにこれは大きなメリット。コストコまでのガソリン代、往復の時間、重い荷物を運ぶ労力を考えれば、Amazonでの購入は決して割高ではありません。「コストコ年会費も不要で、移動時間やガソリン代もかからないのでお得です」という、ひとり暮らしユーザーの冷静な分析も。

実際、レビューの約15%が配送の利便性に言及しており、この「重いものを運ばなくていい」という価値が、新たなユーザー層を開拓しています。

購入前に知っておくべきこと

ただし、いくつか注意点もあります。

30ロールで約3,350円という初期投資は決して安くありません。「試しに買ってみた」というレビューも多いですが、もし合わなかった場合のダメージは大きい。だからこそ「最初は覚悟が必要」という警告レビューがあるのでしょう。

また、ロールが大きいため、一部のトイレットペーパーホルダーには入らない可能性があります。「ギリギリ」「我が家のトイレットペーパーホルダー用のカバーの予備を入れるところに入りませんでした」「ちょっと幅があります」というレビューがあり、実際にホルダーのサイズを測ってから購入することをおすすめします。

節水型トイレでは「詰まりやすい」という報告も約2%のレビューで見られます。「厚手で吸水性が高いため、節水型のトイレでは注意が必要」「特に節水型のトイレでは詰まります」という具体的な警告も。ただし、この問題を報告しているのは全体のごく一部で、「普通に使えば問題ない」「トイレつまるとかはないのです」という報告の方が圧倒的に多いのも事実です。

梱包についても賛否両論があります。「段ボールではなく、頑丈なラップに包まれて届きました。エコでとても良いアイディアだと思った」という肯定的な意見がある一方、「無包装?ただ紐でくくられて来ただけだったので、ヤマトさんがとてもかわいそうでした」という配送員を気遣う声も。配送状況は販売者によって異なるようです。

品質のバラツキも報告されています。「白い芯と茶色い芯が混在している」「巻きの固さにバラツキがある」といった指摘があり、日本製品のような完璧な品質管理を期待すると、がっかりするかもしれません。「個体差はあるものの、使用には問題ない」というのが多くのユーザーの結論のようです。

さらに、「まさかのダンボールなしで届きました…衛生用品なんやけどなと思いました…」というレビューもあり、衛生面を気にする人は注意が必要かもしれません。ただし、「外袋と中袋が破れてなかったのが幸い」という続きもあり、実害はなかったようです。

結論:「高くても選ばれる」理由

カークランドのトイレットペーパーは、確かに最安値ではありません。しかし、その価格差を補って余りある「使用体験の質」が、多くのユーザーを虜にしています。

毎日使うものだからこそ、小さな違いが大きな満足度の差になる。この単純な事実が、「安くないのに売れ続ける」という一見矛盾した現象を生み出しているのです。

最終的にトイレットペーパー選びは、「コスト」と「快適さ」のバランスの問題です。安さを最優先するならカークランドは選択肢から外れるでしょう。しかし、日々の暮らしの質を少しでも上げたいと考える人にとっては、十分に検討する価値のある商品と言えるでしょう。

初めての方は、まずAmazonで1パック試してみることをおすすめします。もし気に入れば、それは単なるトイレットペーパーの購入ではなく、毎日の「小さな幸せ」への投資になるはずです。

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この記事を書いた人

安く買う.com 編集部

日用品の価格比較に特化した専門チーム。Amazon内で販売される商品の価格データを日々収集・分析し、 本当にお得な商品を見つけるお手伝いをしています。「単価で比較」をモットーに、 見かけの価格に惑わされない賢い買い物術を発信中。